白龍という漁夫(ワキ)が、三保の松原の松に美しい衣がかかっているので、取って帰ろうとする。そこへ天人(シテ)が現れ、私の衣だから返して下さいと言う。断ると、それがないと天に帰れないと嘆く。哀れに思い白龍は、天人の舞楽を見せてもらう事を条件に衣を返す。天人は衣を着て、舞を舞い、やがて富士の山より高く、空の彼方へと消え失せる。
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村上アーカイブス
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