藤原俊成の家人(ワキ)が出家して西国行脚していると、須磨浦にて、現れた老人(前シテ)に一夜の宿を乞う。すると、花の蔭に勝る宿はないと言い、これは平忠度の古墳なので弔って欲しい事を申し、消え失せる。 -中入- 僧が花の蔭にて寝ていると、夢に忠度(後シテ)が現れ、歌を読人不知とされている事、作者の名をつけて欲しいと頼み、都落ちした最後の様子などを語る。
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