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入唐渡天を思い立った明恵法師(ワキ)が春日明神に参ると、翁(前シテ)が現れ、上人の参詣を喜ぶが、渡天の志を聞くと、この春日の御山こそ霊鷲山であるから、その必要はないと諫める。
それを聞いた上人が、思いとまると、この三笠山に五天竺を移し、釈迦の誕生から入滅までの様子を見せようと言い、自分は時風秀行であると告げて、消失せる。―中入―
やがて、春日の野山は金色の世界となり、下界の龍神(後シテ)が現われ、霊鷲山の會座の光景を示し、上人を再度諫め、猿澤の池に飛び入って失せる。
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2010 村上アーカイブス All Rights Reserved. 撮影/村上宏治・麻生祥代 デザイン・制作/小川多恵子
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