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満月夜は結構ミステリアスなものが有りますね、この日はお盆の満月でした。
気取って書くとキット『夜風に紛れて、何処からか太鼓の音色が聞こえてきた、死者の魂を向えるのだろうか、盆踊りのうたも何故だか悲しげに聞こえる・・・』・・・とかねって林芙美子を気取った私のクルーが言います。確かに山向こうから太鼓や少しドラ声のココゾトバカリニ盆踊りのハヤシが聞こえてきます。チョッと飲みすぎたようなオジサンノ姿が目に浮かぶ声でした、
広島県の三原市の山の中に龍泉寺というお寺があります。其のお寺の本堂の左横を上がると急な坂道の先に大きな岩が見えます。岩にはとてもご愛嬌のある仏様が彫られています。確か磨崖仏(マガイブツ)そう呼んでいた記憶があります。仏様が彫られた大きな大きな其の岩の上が畳6畳ほどの空間が有ります。そこから見る『しまなみ』まさしくしまなみ海道ここに在り絶景とはこの事か、満月の夜は此処からこの海道をぜひ見てください。
薄紫の月の光に照らされた島々がシルエットになり、月に答えた海が跳ね返す光は時にマバタキを忘れさせてくれます。ゆっくりと動く潮の流れは鼓動に似た、月の心音、今夜は月の船で眠りましょ・・・・
そんな言葉を念じて撮影に没頭中長時間露光で寝てしまいました。気が付けば強風、ウタタネもあって体温が急降下、風のせいにして今日はここまで、ソソクサト帰ってしまいました。やっぱりここは語り合いたい人と来る所でしたね。皆さん語りすぎて、この海と空を君にあげよう・・・なんて言ってはだめですよ、しまなみ海道は皆のものなのですよ、あなたが彼女を口説きたい気持ちはワカルケド。
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