【 湾 】
温泉津の湾も、
沖泊の湾も
静かそのものだった。
不気味なぐらい静かで、
瀬戸内の静かさとは
全く違った静かさだった。
何が違うのだろう、
考えても未だに解らない。
湾を廻って外海に出たら
その波の力と音に驚嘆した。
全てがエネルギッシュな
世界だった。
【 鳥 瞰 図 】
鳥の目線で
沖泊の地形を見る。
そこは要塞としての
機能が良く解る。
イニシエ人は
この海域を
どう渡ったのだろうか。
そしてどう守って
きたのだろうか。
自然界の荒々しさを
肌で感じ、
神仏を信じる事の
意味を感じた。
【 鼻 ぐ り 岩 】
鞆ヶ浦のそれとは、
けた違いに大きな鼻ぐり岩。
そしてその数。
きっと船も大きくなり
船数も増えたのでしょう。
誰がどの位置に
船をつけると
指示したのでしょうか。
船乗りたちの声が
聞こえた気がしたのは、
空耳だったのでしょうか…
【 温 泉 街 】
昔々その昔、
ケガをした大狸が
湧き出た湯に浸かり
治療をしていたとか。
時空を飛び越え
昭和チックな町並みは、
何とも言えず心落ち着く。
2か所の温泉は
全く違った泉質。
今も昔も変わらず
大狸に美人狸に子狸たちが、
楽し気にこの湯に
浸かりにやってきます。
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