何故・何時・誰が・どういったご縁があって・・・

源氏物語図扇面貼交屏風が、どうして、いつ、誰が、どういったご縁があり、国宝の寺・尾道浄土寺に納められたかは未だ解りません。室町時代16世紀前半と推測される制作年で、その技法は土佐派の画風を強く表す名作です。今その屏風は、多くの研究者たちの研究対象として、東京国立博物館に預けられているのですが、この度の令和6年10月26日~11月4日の、わずかな期間だけ、尾道への里帰りが実現します。是非ご高覧下さい。

六曲一双の屏風に、源氏物語の場面を描いた60枚の扇面を、
おおむね四季の順に張りつけ、室町時代の後期、
土佐派の絵師による作と伝えられます。

屏風に張り付けてある扇面『浮舟』と『夕顔』は、
日本最古の現存する絵であると
学習院大学・小林忠教授は語られます。

開催期間のご案内

無事に終了致しました。とてもたくさんの方にご来場いただき、誠にありがとうございます。

11月7日(木)に、浄土寺から再び東京国立博物館へ寄託収蔵され、研究が進められていきます。

令和6(2024)年 10月26日(土)プレオープン
10月28日(月)~11月4日(月)

27日(日)はお茶会のため、公開はしておりません。

10:00~16:30(16:00最終受付)
一 般  1,500円

(庭園等内拝含む)

大・高生   500円

(中学生以下無料)

団体割引及び障がい者割引適用

※画像をクリックするとPDFが開きます。

ポスター

チラシ

文学博士 佐野みどり教授 特別講演会開催

佐野みどり教授をお招きして、 講演会を開催致します。午前と午後にそれぞれ違う内容で、浄土寺の扇面貼交屏風について、お話ししてくださいます。

令和6年(2024)11月3日 [日] 浄土寺 方丈の間

(講演は、阿弥陀堂に移動して屏風を見ながら解説も致します)

入場料:各回毎に、それぞれ展観料(1,500円)が必要です。

1回目 10:30-12:00(開場30分前・定員50名)
「源氏絵の世界―響き合うイメージをめぐってー」

2回目 14:00-15:30(開場30分前・定員50名)
「浄土寺本源氏物語扇面散屏風を読み解く」

≪佐野みどり教授 プロフィール≫
専門は日本美術史、芸術学。 1982年東京大学大学院博士課程満期退学。文学博士。2021年学習院大学定年退職。2021年1月より國華主幹。文化財審議会専門委員、古墳壁画の保存活用検討委員会委員等、文化財の保護活用にかかわる審議会委員を歴任。根津美術館理事、文化財建造物保存技術協会理事。 著書に、『じっくり見たい源氏物語絵巻』『新編名宝日本の美術10巻 源氏物語絵巻』(小学館)『風流 造形 物語』(スカイドア)、『源氏絵集成』(芸華書院)、『中世絵画のマトリックスⅠ、Ⅱ』(編著、青簡舎)、『感じて見よう!はじめてであう日本美術』(教育画劇)など。

佐野みどり教授の特別講演会

たくさんの方にご応募・お問合せを頂きまして、無事に講演会を終えられることが出来ました。大変ありがとうございました。
また、メディア関係の方が広く告知してくださったことで、より多くの方に、尾道浄土寺の源氏絵屏風について知って頂けました事、この場をお借りして恐縮ですが、感謝申し上げます。

会場展示解説パネル

多くの方にご要望を頂き、会場に設置した解説パネルのみ、掲載をさせて頂くことに致しました。
浄土寺の源氏物語図屏風を、より多くの方に親しみ知って頂くことを願っております。

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