ものの哀れの「源氏物語」 無常の文学「平家物語」
私の胸中に過ぎるはあの、いろはにほへとの一節です。
 色は匂えど 散りぬるを
 我が世誰そ 常ならん
 有為の奥山 今日越えて
 浅き夢見し 酔いもせず
瀬戸内、尾道そして広島に、
眠れる宝がございます。
特に世界に誇れる日本文学が
今揃いました。
東の尾道「源氏物語」、 西の宮島「平家物語」 これらの文学をキーワードに、
縦糸に時間、横糸に歴史と自然と未来を織り交ぜた 羽衣を作りたいと想っています。
現在尾道浄土寺に室町前期作 と考えられる源氏物語絵扇面散屏風がございます。
どの時期に誰が寄進したか、其の謎は瀬戸の心海に眠ったままなのです。
浮舟の巻
 こんなにも水に恵まれ
た風土の、霞や霧にまぎ
れる風景の中から、王朝
の 「朧(おぼ)ろの美」
 「紛らわしの美」といった
美的感覚が助長されたの
は当然といえば当然のこ
とです。
 その天然の気象の移り
変わりの中に、人々は微
妙な光と翳(きぬがさ)の
美しさを見出しました。
月や風や雪が人の心をひ
きました。
 『源氏物語』に限らず、王朝文学の一つの大きな特色に、
 「四季」に対するこまやかな思い入れがあります。

 これは一種の、民族的特性のようなもので、
現代のくらしにおいても、日本人の「四季」との結びつきの深さは、
どの民族にもまさるもののようです。
それはたぶん、日本人の祖先が大方は農耕民族であって、
季節の推移と農耕とが密接に結びついていた名残りでもありましょう。
 そしてまた、日本列島が非常に多湿な風土であるということにも
関係がありそうです。
その湿気は、冬は雪となり、氷となり、氷が溶けてせせらぎとなり、
春には霞がたなびき、柳にかかる春雨は白珠となります。
夏は梅雨の長雨、夕立、そして台風(野分”のわき“)。
秋は秋で草むらの露、笹原に置く霜。
 ――やがて時雨が降り、霙(みぞれ)が降り、霰(あられ)が散る。
こうして、年はめぐっていきます。
瀬戸の心海に眠る うたかたの源氏絵



プロモーションムービー 『瀬戸の心海に眠る うたかたの源氏絵』

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FOMA専用動画 浄土寺蔵 源氏物語絵扇面散屏風
FOMA専用動画
浄土寺蔵 源氏物語絵扇面散屏風

2004年 エンジンルーム村上 制作
第三回 尾道・源氏絵まつり開催中に村上監修自主制作のもと、尾道ケーブルTVで放映されたダイジェスト版Web配信用動画です。

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