le vent blanc miroir
ル ヴォン ブラン ミロワール



村上宏治 御挨拶
『瀬戸内海の自然美』を根底に置き、
瀬戸内海の美しさ、海域の歴史を国内外に発信したい。その思いを20数年抱き続ける中、
今年初めに大崎上ふれあい郷土資料館にて常設展示の好機を頂きました。
その延長線上の作品を今度は尾道でと。
5月2日より中屋さん長江口店二階の中屋菓寮様にて写真展を開催できました。
更に予定では7月より尾道市立中央図書館ギャラリーにて一か月にわたり展覧いたします。
その昔、幕府が初めて公認した領事館・オールコック提督が記した
手紙の一文を知ったのが25年前。
その一文に綴られた瀬戸内海の美しさはイギリスの女王陛下の元に
届けられその絶賛された一文は『天然の美』としてイギリス国内はもとよりヨーロッパ各国に知れ渡りました。
その海域が大崎上島から今のしまなみ海道そして尾道備後灘にかけての、シークエンスだったのです。
野蛮で文化の無い国ジャパンとしての認識を持ち日本に入ってきたオールコック提督は、
その自然美に心揺さぶられ日本を正しく見ようとします。
そして目にした日本文化は彼の心に強い使命感が生まれ、イギリス、そしてパリの博覧会に日本を紹介し
ジャポネズリーが生まれ、それがジャポニズムとなります。
大ブレーク、芸術家の心を奪い今もなお神秘な日本文化。そのジャポニズムは根強く生きています。
提督の見たこの海域に私は生まれ育った原風景を重ね綴る事を始めました。
海域が見せてくれる自然界のさまざまに色たち。
メインイメージをle vent blanc【白い風】をキーワードに三部作をイメージしました。

大崎上島バージョンを
le vent blanc perle(ル ヴォン ブラン ペルル)・・・・・勾玉

中屋菓寮バージョンを
le vent blanc miroir(ル ヴォン ブラン ミロワール)・・・鏡

鏡のような海面と、同じ場所で時間の変化でこんなにも色が違う。
その色は天空の色を写しだす海面。そして、海面の色を写しだす天空。
そんなイメージでの構成を意識しました。一見乱雑にも見えますが、鏡と言う概念で見て頂ければ、
色々と見え方も変わってくるかと意識しました。

図書館バージョンのイメージを剣としました。
le vent blanc sabre(ル ヴォン ブラン サーブル)・・・・剣

尾道の持つ文化度の高さ、歴史の奥深さ、そして何よりも心の温かい人たちの住む空間。
尋ね来る人たちもまた心癒され元気に成るこの空間。
それはこの海域が持つ独特の自然美から生まれて来たのではと強く思っています。
その自然が発する微妙な色を綴りました。

村上宏治 写真展(中屋菓寮)

 

 

 

 

 

中屋菓寮店内 通路側

中屋菓寮店内 窓側

作品解説はこちら
(現在準備中)

 

中屋菓寮店内 
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