写真とエッセイで綴る稜線山海帰
今、人は自然がくれるメッセージに耳を傾けられるか・・・
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干汐
作品ナンバーF 「干汐」

会場に二点とても古い写真があります。
別に色あせたわけではないです。
ある意味私にとってはいつも・・・
常に新鮮な作品です。
その一枚。 それは干汐と題しています。

          ◆ ◆ ◆


私がかれこれもう20年近く前、 もう写真は撮れない・・・・
金的にも能力的にも・・・ だから最後の写真を撮って考えよう・・・・ と思ったのでした。
いいわけが欲しかったのですね・・・
本当に能力の限界、 資金の限界をヒシヒシト感じていましたから・・・・
これでダメならばあきらめようと・・・ 2月の11日の深夜身を切る冷たい風が吹いていました。
出来もしない、目に見えない光で写真を撮る・・・・ なんて考えたりして。
撮れない自分に拍車をかけたわけですね。
時間は午前5時・・・・漆黒の海にレンズを向けました。
何かの予感が走ったのです。 そして思ったのが・・・・
もしも、チャント写ったらどんな事があっても頑張ろう・・・
現像所に持ち込んで仕上がったフィルムを見た瞬間。
なんだ・・・・まだやれる・・・凄いじゃん・・・・
何でこんなのが撮れちゃったんだ・・・
その日から転職を考えるのをやめました。
それから20年がたとうとしています。



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会期:2008年8月28日(木)―10月12日(日) 入場無料
尾道白樺美術館[尾道大学] 午前10時〜午後6時(休/火・水)
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