露滴庵
化11(1814)年に対岸向島の商人富島家(屋号・天満屋)から寄進・移築されたものであります。
もとは京都・伏見城内にあった茶席で、京都・本願寺を経て向島へ移築(16世紀後〜17世紀前) されたものであるともいわれております。
間取りは、3畳台目(だいめ)(台目は4分の3畳)の茶室、相伴席、水屋よりなる本席と、 4畳と4畳半の勝手、台所などからなり、いわゆる織部(おりべ) 「安土桃山時代の古田織部(1543〜1615)」好みの燕庵(えんあん) 形式の古い風格をもつ建物で、桃山時代の創建になると考えられています。本席と間2室は浄土寺への移築時に建て増しされたもののようである。 また、露滴庵の東にある中門は、かねざし折りに腰掛け待合を備えたものであります。
 

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  企画・監修
写真家 村上 宏治
制作
吉永 直樹