放射線による被害


 初期放射能は、爆心地から2キロメートル以内に強く降りそそぎました。4GY(グレイ)でも半致死線量(半数が死亡する線量)とされていることに注目すると、爆心地から約1キロメートル以内で屋外にいた被爆者の半数以上は、初期放射線を主因として死亡したことになります。
 残留放射能には、初期放射線の中性子が地面と建造物資材につくったもの(誘導放射能)およびウラン原子核が2個に分裂した核破片に生じたもの(死の灰)があります。前者による残留放射線は、約1キロメートル以内では爆発後100時間強く残り、また後者による残留放射線は、前者に比べて弱かったものの長期間残り、しかも「黒い雨」が降った地域には多量に残りました。
ベッドで祈る原爆乙女


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