被爆のありさま
原爆投下直後の広島
 被爆した作家・原民喜(1905年〜51年)の小説集「夏の花」のエッセイの一節です。
焼死体 これが人間なのです
原子爆弾に依る変化をご覧下さい
肉体が恐ろしく膨張し
男も女もすべて一つの型にかへる
おお、その真黒焦げの目茶苦茶の
燗れた顔のむくんだ唇から洩れて来る声は
「助けて下さい」
と、か細い、静かな言葉
これが、これが人間なのです
人間の顔なのです


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