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因島にありますナティーク城山へ行った事が有りますか?ロケーションは抜群、昔は村上水軍の監視所だったと聞いた覚えがありますから、尚更見晴らしの良い事に御気付きと想います。昼も勿論ですが夕刻からのナティークはしまなみ海道の中でも最もグッドな場所と想います。   
そのナティークの総料理長の中田さんがまたいい人なのですね、私は中田さんが好きです。仕事に対しても、私生活も勿論魅力ある方ですね、おまけにソムリエと来たもんだからもう尊敬の一念です。ソムリエ中田としてのお話は後程として、今回は料理長中田のお話をしましょう。

 







彼の作る料理に感動した私達はついに中田さんとの合意を見て、ライブ『中田と村上体力勝負で何処まで料理が撮れるか、創れるか』対決をする事に成りました。

こちらは撮影機材を2セット、相対する中田サイドは3人のシェフと2人のアシスタント、対決といっても実はそんな勢いだけの事ではない事を両者周知の事で共に作品が残せたらが主体でした。
が、厨房に入ったとたん負けたと心の中でつぶやいてしまいました。

『馬鹿野郎〜』『ドケドケー』『鈍いんだよ〜』なんて飛び交っていると想ったら全然違うのですね、料理長中田が魚を手にする、斎野さんが何かの薬味の下ごしらえ、萩原さんがソースを作る、アシスタントが鍋やフライパンの支度に入る、誰も何も喋らない、聞こえるのはひたすらウロコが飛ぶ音、水の音、バトルがあるのかと想ったら、淡々と確実にそして日々の繰り返しから生まれた心地良いコンロの上の鍋達の宴が聞こえてきます。
昔から良い職人は良い音を出す、心のツナガリノ証が音に出ると聞いています。











中田料理の基本を感じたのは食材にありました。一般的に言われる新鮮で、手に入らなくて、珍しくて…・、彼の場合は違いました。地の魚を中田自身が吟味して漁師から譲り受けてその持ち味を生かして地の人に食べさせる。(地の人と…それは最もうるさいグルメです)  これほど大変な事は無いのですよね。




だって写真家が写真家に写真を提供するようなものですよ。ナティークに来るお客様が全員が地の人とは限りません。アノのホテルです、海外からも、全国からもお出でになるでしょうね、 そのお客様に提供する瀬戸内の魚、これは地の人が食べて納得できないものは出せませんよね。 これが御もてなしというものかと、振返ってみた自分が恥ずかしくもありました。
  


地の人に出す料理、それは素材を活かさなければなりません。ツキナミナ言葉で、シンプルですがここに基本があります。数多くのホテルに取材に行きましたがあえて言いましょう。 私は中田料理長のシンプルで、食べてしばらくは想いでと記憶に陶酔時間、黙ってしまいます。その中田の作る穴子料理そして特筆して穴子丼には絶妙としか言いようの無い満足感と安堵感を隠せません。




皆さんも何時かはナティーク城山へ行かれては、そこでは気取らず ワインを飲みながら、ゆっくりと舌鼓と時間と空間に酔ってみてはいかがでしょうか。 ワインと料理の薀蓄は小声でして下さいね、中田料理長とコックさんたちミンナ『ソ・ム・リ・エ』ナノですよ。大丈夫、例え聞こえても笑顔でエスコートしてくれますよ。 『いかがですか?ご要望が御座いましたら何なりと…・・』



ホテルナティーク城山
〒722-2323 広島県因島市土生町2254-6
電話 08452-6-0046

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