明治の初め、海外の小説を訳していた二葉亭四迷は、ハタと困った一節に出会ったそうです。
男女が向かい合い『アイラブユー』とささやきあうところですが、
当時の感覚で言えば、男ならともかくも女がそういう表現を使用ものならば、
蓮っ葉で教養のない女の烙印を押される時代。
彼は二日間考えに考えこう訳したそうです。
『死んでもいいわ・・・』だったそうです。 |
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フランス語、スペイン語は無限に近くあり、ヒンディー語やタイ語は
日本語に訳せば歯が浮くような言葉ばかりと聞きました。
河盛好蔵という翻訳家は欧米の自然表現に関してはスラスラと翻訳できるが、
一番苦手な事は恋愛表現だと何かの本に書いてありました。
百人一首にはたしか、40首が恋愛で、失恋を歌ったものが38首・・・・
忘れじの行末まではかたければ 今日を限りの命ともがな
いつまでも一緒に居ようという貴方の言葉はあてにならないので、
もうこのまま死んでしまいたい・・・・ という意味ですが、
恋すると悲しくなる民族なのでしょうか、日本人は。
もう会えないなんて死ぬ・・・なんてよく若い頃友達や、
飲み屋のカウンターで聞こえてきたフレーズですが・・・・
そういえば別れてしばらくしていたらもう別の方と楽しげに飲んでいる姿を
男女問わず見てきた気がします。
あれれれれ・・・日本人て意外とサッパリ系の人種でしようか。 |
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